これまで肩こりや腰痛のときに病院で処方されていたロキソニンテープが、2016年8月25日から市販薬として購入できるようになりました。
ロキソニンテープは2017年から始まったセルフメディケーション税制の対象となるOTC医薬品なので、医療費控除の対象にも含まれています。
そこで気になるのが、病院の処方薬と市販薬は「どっちが安いのか?」「効果と副作用に違いはあるのか?」ということ。
ロキソニンテープ50mg | 製品情報
ロキソニンテープ 処方薬と市販薬の違いは?
市販薬 | 処方薬 | |
ロキソニンSテープ | ロキソニン50mg | サイズ:7cm×10cm 膏体質量:1g |
ロキソニンSテープL | ロキソニン100mg | 10cm×14cm 膏体質量:2g |
ロキソニンSテープは製造販売元がリードケミカル株式会社、販売元が第一三共ヘルスケア株式会社で処方薬のロキソニンテープと同じです。成分量やサイズも同じなので、効果や使用感に違いはありません。
ただし市販薬は、使用上の注意として「15歳未満の小児には使用しない」「1日あたり最大使用枚数がある(ロキソニンSテープ:2枚、ロキソニンSテープ:4枚)」があります。処方薬はお医者さんや薬剤師さんの指導に従えば、使用枚数に制限はありません。
ロキソニンテープ 処方薬と市販薬で安いのはどっち?
病院で処方してもらう場合
ロキソニンテープの使用期限は3年ですが、1回に処方できる湿布薬は70枚、30日分というのが基準になっているようなので、制限枚数の70枚で算定してみます。
項目 | 点数 | 診療報酬 | 自己負担(3割負担) |
初診料 | 270点 | 2,700円 | 病院 1,014円 |
処方箋料 | 68点 | 680円 | |
調剤技術料 (調剤基本料 (調剤料:外用薬 |
29〜51点 19〜41点) 10点) |
510円 | 薬局 820円 |
薬剤料 | 173点 | 1730円 | |
薬学管理料 | 38〜50点 | 500円 |
※あくまでも素人による計算であり、実際の費用ではありません。
処方薬70枚で1,834円
1枚の単価はロキソニンテープ50mgが24.7円、ロキソニン100mgが37.9円で、半額ほどのジェネリック医薬品もあります。
市販薬を購入する場合
要指導医薬品なので、薬剤師さんとの対面販売でしか購入できません。
商品名 | 内容量 | メーカー希望小売価格 |
ロキソニンSテープ | 7枚 | 980円税抜 |
ロキソニンSテープ | 14枚 | 1,580円税抜 |
ロキソニンSテープL | 7枚 | 1,580円税抜 |
市販薬70枚で9,800円税抜
処方薬と市販薬では5倍以上も高くつくことになります。
ただし70枚という大量の枚数で算定した数字なので、常に肩こりがあってロキソニンテープを常備しておきたい人でなければ、市販薬の方がお得になる場合もあります。
例えば、急な運動による筋肉痛などで1週間分の7枚だけ必要な場合などは、診察料も含めると処方薬が1,300円かかるのに対し、市販薬なら税込でも1,058円となり、市販薬の方が費用を抑えられます。