小さな家族の皆さん、FXはやっていますか?
うちの家族では、ポイントサイトで「FX口座の開設と取引」が超高額案件になっていたのをきっかけにFXについても知っておく必要が生まれました。そこで、FXについての基礎知識をまとめてみました。
FXとは
FXとは外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)のことで、通貨を売買して差益を得る取引です。以前は外国為替取引といえば外貨預金でしたが、1996年の金融制度改革(金融ビッグバン)を機に個人のFXも一般的になりました。
FXと外貨預金の違い
外貨預金では実際に買い付けた資金の金額が元本となるのに対し、FXでは「証拠金」を担保として最大25倍の外貨を買い付けられます。これを「レバレッジ(てこ)」といい、少ない資金で大きなお金を動かしてハイリターンを狙える一方、ハイリスクを負う可能性もあります。
FX | 外貨預金 | |
運用方法 | 為替の変動に投資 →通貨の売買による価格差 |
外国の通貨で預金 →元金に対する利息 |
運用期間 | 短期(数秒から1日) | 長期(半年から1年) |
運用資金 | 少額で始められる | 多額の元金が必要 |
手数料 | 安い | 高い |
FXと株式取引の違い
株式投資の対象は日本株だけでも約4,000銘柄あるのに対し、FXで取り扱える通貨の組み合わせは約20種類しかありません。また株式取引は証券取引所が開いている平日の日中しか行なえませんが、FXは平日であれば24時間取引できるため、日中働いている会社員でも始めやすい投資方法になっています。
FXで儲ける仕組み
円やドルなどの通貨の価格というのは常に変化しています。1ドルを110円のときに買い、120円のときに売れば10円の利益が出ます。逆に1ドルを110円のときに買い、100円のときに売れば10円の損失が出ます。FXはこの為替差益(キャピタルゲイン)を狙って取引を行ないます。
1ドルが110円から120円になると円の価値が下がるので「円安(ドル高)」、1ドルが110円から100円になると円の価値が上がるので「円高(ドル安)」と言います。数字の「上・下」と言葉の「高・安」が逆になっているのでわかりにくいのですが、円安になると輸入品の価格が上がり、円高になると海外旅行や輸入品の価格が下がることを想像すれば理解しやすいかもしれません。円安のときは輸入品を買い控え、円高のときは海外旅行にも積極的に出かけたくなりますよね。
レバレッジ
FXでは口座に預け入れた証拠金の何倍もの金額を取引できる「レバレッジ」というシステムがあります。10万円の証拠金で100万円分のFX取引を行なう場合は「レバレッジ10倍」となります。
10万円を元手に1ドル=100円のときに額面通り1,000ドル買い付けた場合、1ドル=101円に振れたときに売れば10円の儲けになります。しかし「レバレッジ10倍」をかけて1万ドル買い付けた場合、100円の儲け、つまり10倍の利益が得られます。これはFXが取引で生じた損益分のやりとりを行なう「差金決済」だからできることです。ただし為替が逆に振れた場合は、損失も10倍になりますので注意が必要です。
スワップ金利
外貨預金の魅力は、ほぼゼロ金利の円預金よりも高い金利がつくこと(インカムゲイン)にあります。FXでも外貨を保有している間は、その国の金利が適用されます。金利1%の通貨を売って、金利5%の通貨を買った場合、その金利差(スワップポイント)である4%分の利息が得られます。逆に金利5%の通貨を売って、金利1%の通貨を買った場合、4%分の金利を支払わなければなりません。スワップ金利は1日ごとに計算され、保有した期間分だけかかるので、日をまたいで保有する場合は為替差益と合わせて損か得かを考える必要があります。
マージンコールとロスカット
FXでは損失額が増えてくると、取引業者から「マージンコール」という警告が出ます。このとき追加の証拠金(追証)を入れられなければ、自動的に決済されて損失が確定します。これを「ロスカット(強制決済)」と呼び、証拠金を上回る損失が出ないようにするシステムになっています。
FXと時間
外国為替には取引所はなく、世界各都市の銀行間で取引されます。これを「インターバンク市場」と呼びます。日本の銀行が閉まっても時差のあるアメリカやヨーロッパの銀行が営業していれば取引が行なえるため、金曜夕方から月曜朝までを除いて平日は24時間いつでも取引できるのです。
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ウェリントン | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||
シドニー | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||
東京 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||
香港 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||
シンガポール | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||
フランクフルト | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||
ロンドン | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||
ニューヨーク | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
銀行が開いている時間はその国の通貨取引が活発になります。例えばドルは日本の深夜、ユーロは日本の夕方頃に活発になります。(逆に取引が低調で、為替変動が少ない時間帯もあります)
これがおおまかなFXの仕組みです。
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