ここ数年、チェーンの居酒屋というものに行くことがすっかりなくなった。とは言え、高級居酒屋だろうが大衆居酒屋だろうが1杯目くらいは「とりあえずビール」が居酒屋デビュー以来の決まり文句なことに変わりはない典型的ニッポン人である。よほど肌寒いときなんかは焼酎お湯割りスタートなこともあるにはあるが…。
外で飲むときはちゃんとビールであれば銘柄にさほどこだわらないが、自宅で飲むときは「アサヒスーパードライ」「サッポロ黒ラベル」の2択というのが何となくのルール。
350ml缶がコンビニなら220円ほど、スーパーや通販などなら190円ほど。
500ml缶がコンビニなら280円ほど、スーパーや通販などなら250円ほどが相場。
同じ缶のまま飲むにしても、家でひとり飲むのと花見やBBQで男女入り乱れてワイワイ飲むのとでは違うだろうし、同じ家でひとり飲むのでも缶のまま飲むのとグラスに注いで飲むのでは違って感じるもの。同じビールを飲むのなら、同じお金を払うのなら、より美味しくより愉しく飲みたい。
そこでビールについて考えてみた。
瓶ビールでもビアサーバーでも中身は同じ!!
居酒屋などのメニュー表ではジョッキやグラスで提供される「生ビール」と瓶のまま提供される「瓶ビール」に分かれていることが多い。キンキンに冷えた生中はぐいっと、瓶ビールはちびちび差しつ差されつ喉を潤すように…何となくそんなイメージを持っているのだが、実際のところ両者の違いはどこにあるのだろう。
- 缶ビール …缶に詰めたビール
- 瓶ビール …瓶に詰めたビール
- 樽ビール …樽に詰めたビール(ビアサーバーなど)
容器が異なるだけで、中身はすべて同じビール。瓶ビールだから生じゃないビールというわけではないし、生ビールだからといってサーバーから注がれたかどうかは関係ない。
日本のビールはだいたい生ビール!!
では生ビールとは何なのか?
- 熱による処理をしていないビールが、生ビール(ドラフトビール)
- 貯蔵工程で熟成させたビールが、ラガービール
つまり、生かどうかは製法の問題。さらに熱処理をせずに熟成させれば、生ビールでかつラガービールということもありえる。大手4社で生ビールでないビールは「キリンクラシックラガー」「アサヒスタウト」「サッポロラガービール」の3種のみ。居酒屋で出されるビールは瓶だろうがジョッキだろうが、だいたい生ビールと考えてよさそうである。
外で飲むなら…生中ジョッキより中瓶がお得
334ml | 小瓶 |
350ml | レギュラー缶 |
435ml | 中ジョッキ ※一般的なサイズ。店舗により異なる。 |
500ml | 中瓶、ロング缶 |
633ml | 大瓶 |
435mlのジョッキにビールと泡を7:3の割合で注ぐと、ビールは304.5ml。
生中も中瓶も同じ生ビールなので、中瓶の方がコスパ良し。
味が違って感じるなら…それは注ぎ方の問題
ビールと泡の割合は、7:3が黄金比。泡のおもな役割は、①味の劣化(酸化)を防ぐ②炭酸を逃がさない③口当たりをまろやかにする、の3つ。
- 容器から直接飲むと、泡が少ないため苦味が強い味わい
- 容器から注いで飲むと、泡ができるためまろやかな味わい
缶や瓶は注ぎ方で味が変わり、専用のサーバーは炭酸ガスの圧力と温度管理で味が変わる。