果てしないたわごと。

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ポケットベルが流行っていた頃、一体何人分の番号を記憶していただろう。
携帯電話を契約して真っ先にやったことは、人に教えるために自分の番号の語呂合わせを考えること。
電話帳機能が標準になり、登録できる件数も増え、家族や恋人の番号でさえ空では言えなくなった。
覚える作業すらしなくなった。

上京して、交通網の発達に驚いた。
電車で移動する時、予め時間を調べなくても、駅に行けばすぐに電車が来る。
1本乗り過ごしても、影響はない。
乗り換え検索は、ルートと所要時間とを知るためだけのツール。
何時何分の電車に乗る。
そんな細かいことを考える必要も、時刻表を覚えておく必要もなくなった。
地元に帰った時、自分の感覚がずれてしまったことに気づく。
東京には、時間を守れない人、遅刻することに罪悪感を感じていない人が増えたように思う。

便利な世の中は、人を怠惰にする。
あらゆる作業を億劫にする。

リモコンができて、テレビまで近づかなくてもチャンネルを変えられるようになった。
レコーダーができて、好きな時間に見たい番組を見られるようになった。
リモコンが1つ増えた。
それが億劫になった。1台にまとめた。

それまで当たり前だったことが、とてつもなく面倒に感じ、ストレスが増えた。